歯周組織再生療法とは、歯周炎によって失われた歯の周りの骨や歯ぐきの付着を回復する治療です。
患者さんご自身が持っている骨や歯ぐきの一部を作る細胞を誘導することで失われた骨や歯ぐきの付着を改善します。
歯周組織再生療法とは、歯周炎によって失われた歯の周りの骨や歯ぐきの付着を回復する治療です。
患者さんご自身が持っている骨や歯ぐきの一部を作る細胞を誘導することで失われた骨や歯ぐきの付着を改善します。
治療内容:歯周組織再生療法 30万円(税込)
リスク:一時的な動揺の増加、知覚過敏、コンプライアンスが得られない場合再発の可能性あり
治療内容:左下1歯周組織再生療法+右下1骨造成 30万円(税込)
リスク:一時的な動揺の増加、知覚過敏、コンプライアンスが得られない場合再発の可能性あり
歯周外科は大きく分けて3種類あります。
1つは切除療法と呼ばれる術式です。これは歯ぐきの炎症を除去することを目的としSRPで取りきれなかった感染物や歯石などを除去し、時には生理的な状態になるように骨を整形・切除することで最終的には患者さんご自身がセルフケアしやすい環境を整えるために行います。
2つ目は歯周組織再生療法です。歯周組織再生療法とは、歯周炎によって失われた歯の周りの骨や歯ぐきの付着を回復する治療です。患者さんご自身が持っている骨や歯ぐきの一部を作る細胞を誘導することで失われた骨や歯ぐきの付着を改善します。
3つ目は歯肉歯槽粘膜形成術です。これは、歯ぐきの退縮を改善したり、歯ぐきの質を改善することでセルフケアをしやすい環境を整えたりするために行います。例えば、矯正治療を行うと歯ぐきが退縮してくるようなことが予想される場合、矯正治療を行う前に根面被覆という歯ぐきの厚みを厚くしたり歯ぐきの質を改善するような手術を行うことで矯正治療後の将来的な歯ぐきの退縮を防ぐことができます。
FMDとは、Full mouth disinfectionの略で、基本的には24時間以内に口腔内全体の歯周炎罹患部位についてSRPを特定のプロトコールに沿って一気に行うという治療法です。
FMDによる治療結果には、複数回に分けて行った場合よりも効果があるという報告とそうでないという報告があります。つまりこのFMDの治療効果に関してはまだ議論の余地はあると思われます。
しかしながら、歯周病専門医であるQuirynenらのグループの報告によると複数回に分けてSRPを行ったグループと1回で行ったグループでは、1回で一気に行った場合にメリットがあったということが示唆されています。
必ずしも重度歯周炎患者さん全員にこのような治療が必要であるわけではありませんが、来院回数と治療期間の短縮にはメリットがあるかもしれません。一方で、保険治療では、通常口の中を複数のブロックに分けて何回かに分けて進めていきますので、治療回数がかかります。
歯科医院の予約状況によっては数ヶ月かかってしまうこともあります。また予約の間隔が空いてしまうため、歯周炎に関連する細菌の移動が起こってしまう可能性もあります。忙しくて治療期間や来院回数に制限があるような患者さんやFMDにご興味ある方はご相談下さい。